全国ではやり目流行

「はやり目」と呼ばれる病気で、ウイルスによって目が充血したり、涙が多く出たりする「流行性角結膜炎」に専門家らが注意を呼びかけている。熊本、大分県など西日本を中心に全国的に例年より流行しており、岡山県内でも今秋、集団発生があったという。
眼科医の岡部史郎県医師会理事によると、はやり目とは感染力の強いアデノウイルスが原因で、涙や目やにを介して感染し、感染後1~2週間で発症、眼球を保護する結膜や角膜に炎症を起こす。充血、目に異物が入ったような感覚が現れるほか、目やに、涙の量が増えることや耳の近くのリンパ節が腫れて発熱することがあるそうだ。
国立感染症研究所の調査では、11月の全国の1医療機関当たりの患者数は過去10年で2~3番目に多いペース。県内では9月、少なくとも2010年以降になかった集団感染が玉野市の小学校で起き、13人が症状を訴えた。
以前は子供たちが夏にプールで感染し、秋口まで流行するパターンが多かったが、温水プールなどの普及で今では一年中感染する。全国的に流行がみられる今年は特に注意が必要だという。
特効薬はなく、主に目薬による対症療法となる。ウイルスに対する抵抗力をつけるため、十分な休養も有効だ。発症後10日ほどで症状は治まってくるが、炎症が強い場合、角膜に濁りが出て視力が落ちる場合があるので治療を怠ってはいけない。学校などは医師の許可があるまで休む必要があるとのこと。
予防での注意点は、タオルは家族と別に使うことが重要だ。容器を介して感染する恐れがあるので他人の目薬は絶対に使わない。普段からこまめに石鹸を使い流水で手を洗うことも心がけるべきだ。重症化を防ぐためにも異変を感じたら、早く眼科を受診しよう。